Ryotaです。
今回のテーマは、
・心理とは?
今更感がありますが、もう一度「心理」とは何なのか?書きます。
心理とは心の動き
いうまでもなく心理とは心の動きです。で、この心の動きを科学的に研究しようというのが心理学です。
心理学の歴史的な流れは↓
・心理学とは?
心の動きなんて測れないと思うかもしれません。心理学者がどうやって人の心の動きを測っているかというと、その人の行動によってです。
ある入力がされたときに、人がどのように行動するかを研究してきたのが心理学です。例えば、ある人が一回なぐられたとします。そして泣き出したとします。
この現象から心理学者は、「人は一回殴られたら一回泣く動物である」と定義します。めちゃくちゃに聞こえるかもしれませんが、このような原理で科学的なデータが取られています。
このような心理学のパラダイムは行動主義と呼ばれています。まさに人の行動を通してその心理を図ろうとする研究方法論だからです。
もちろん批判はあります。心の研究と言いながら入力と出力しか見ておらず、人の内面を軽視しているからです。このような批判から認知心理学が誕生しました。
認知心理学は人の内面に焦点を当てて研究を行う心理学です。これが現在の心理学のパラダイムです。
人の心を読めるのは行動主義
しかし、人の内面をどうやって測るのですか?という話になります。これは実質無理です。結局、内面は本人しか正確に知ることはできません。
先ほど書いた通り、行動主義は心理学の中では批判されてきました。それでも僕は行動からしか人の心を予測できないと思っています。
例えば、ボディーランゲージ。人は緊張するとセルフタッチが増えます。その行動から私たちは、相手が緊張していることを察知します。これは行動から得られた情報です。
これをいきなり内面から「相手が緊張しているか?」なんて確認しようがありません。予測不可能です。そもそも人の心はただの物質ではありません。内面を客観的に見ることは無理があります。
ですから、僕はかろうじて相手の心の動きが予測できるのは、行動からだと思っています。もちろん、相手の心理に介入するなどの方法論では認知心理学のパラダイムを使いますが。
そうではなく僕がいっているのは、相手の心を予測するには行動主義のパラダイムしかないということです。
心は科学で検証できない
人の内面を科学で測ることは不可能です。科学から見ると心は脳の情報処理の結果です。しかし、これは間違いです。心は物質ではないからです。心は計測できません。
「何を根拠に?」と思われるかもしれませんが、その理由はわかっていません。ただ気功で人の病気が治ったりという現象は各地で見られるのです。科学で計測できないやり取りが確かに存在しているのです。
行動主義のパラダイムで読めるのは、感情までです。心の中でその結果、その人がどう考えているかは私たちには知りようがありません。研究しても出てきません。予測が限界です。
心はそんな簡単なシロモノではありません。少なくとも全体性を持ってあり、色んなものとの関わりや連携の中で存在しています。脳だけで創りだされている物質では決してないのです。
心理学という科学を学ぶんだけれども、心は科学では検証できない。この矛盾を知った上で心理学を学ぶと人の心の深さに感動するでしょう。本当に学ぶ価値のある学問です。
「自分を変えたい」「人の心を読みたい」きっかけはなんでも構いません。とにかく興味深く、奥が深く、学ぶ価値がある。訓練次第では実用もできる。このことは自信を持って言えます。
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