【表情分析】嘘をつくと右上を見るは間違い?しぐさでみる嘘の見抜き方 

・嘘をついているときは目が泳ぐ

・嘘をついている人は右上を見る

上のような、心理学本でよくある「嘘を見抜く方法」のほとんどは不正確なものです。

 

この記事では、嘘を見抜く間違った方法正確で正しい嘘の見抜き方について書いていきます。

 

 

嘘の研究でわかった3つのこと

まずは従来の嘘を見抜く方法について、3つの研究とともに見ていきましょう。

1つのサインで嘘を断定することは不可能

心理学で嘘を見抜くことは、「虚偽検出」という分野で研究されています。

虚偽検出は犯罪捜査などでの有用性が高く、その関心は強いものです。実際、毎年150を超える論文が出されています。

嘘と欺瞞(ぎまん)の心理学を書いたアルダート・ヴレイ教授は、「嘘を見抜くことができるか」という質問に対して、以下のように答えています。

1つのサインから嘘を見抜くことはできない。

 

「目線」と「嘘」は無関係

多くの人は、嘘をつくと「目が泳ぐ」や「右上を見る」と考えています。

どこ知ったかはともかく、生きてきた過程で学んできたのです。

だから、嘘をついている証拠を知っている気になっています。

 

世界中を対象にした調査で、国や民族に関わらず多くの人が「目が泳ぐ=嘘」と信じているという結果が出ました。

しかし、科学者が「目が泳ぐこと」と「嘘」の関係を調査したところ、何の関係もなかったのです。

理由の1つとして、嘘をつく人が意図的に嘘のサインを隠していることが挙げられます。目を泳がせないようするのは、訓練すれば誰にでもできることなのです。

 

NLP(神経言語プログラミング)が広まった

NLPは心理学の派生分野です。特に催眠の大家ミルトン・エリクソンの心理学をベースに研究された分野で、創始者はジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーです。

例えば、過去記事で紹介したリフレーミング(解釈を変える技術)は、このNLPの手法です。

リフレーミングについてはこちら

【リフレーミング】NLPで解釈を変え、ビリーフを正常化する方法

 

このNLPの考え方の一つに、アイアクセシングキューというものがあります。

アイアクセシングキューとは目の動きと思考には関連があるという考え方で、「記憶を引き出す時は左上を見る」「創造をする時は右上を見る」と捉えられています。

質問した相手が記憶を引き出すはずなのに、右上を見ているから嘘をついている!となるのです。

この考え方が浸透し、「右上を見る=嘘」と考えてしまうようになりました。

 

これを知ったイギリスのメンタリストであるダレン・ブラウンは、

「このアイアクセシングキューを盲信することは馬鹿げている」

「アイアクセシングキューはあくまで統計であり、目の前の相手に当てはまるとは限りらない」

と言っています。

この根拠については、この記事の中で書いています。

<男女共通編>しぐさ心理学で人の心をよむ方法まとめ

 

 

これらの研究から分かる通り、「目が泳ぐ=嘘」「右上を見る=嘘」とは言いきれないのです。

つまり、特定のしぐさや行動から100%嘘をついたと確証を得ることはできません。

 

嘘を100%見抜く方法はありませんが、嘘を見抜く確率を上げることはできます。

これなら夢がありますね。

それでは、その方法を紹介していきます!

 

嘘を見抜く方法①嘘のサインの組み合わせ

100%嘘だと断定できるサインはありませんが、嘘と相関のあるサインは見つかっています。

例えば、以下のものがあります。

  • 汗をかく
  • 声が高くなる
  • 身体の動きが増える、または減少する
  • まばたきの回数が増える
  • 瞳孔が変化する
  • 手足の動きが減る
  • 脈拍と呼吸が速くなる

などです。

 

細かく見るともっとたくさんありますが、ポイントは嘘をつく時に認知的負荷がかかるということです。

嘘をつくと「隠さなくては」と思うのでプレッシャーを感じ、ストレスがかかります。

そのため、自分でコントロールしにくい自律神経の反応から嘘を見抜くことができます。

このようなサインを集めていくのです。3〜4つのサインが見られたら8割ぐらいの確率で嘘をついていると言えます。

このように複数の嘘のサインから総合して判断することで、かなり正確に相手に見破ることができます。

 

嘘を見抜く方法②鼻をさわる

嘘を見破るためには、嘘による認知的負荷を見ればいいと書きました。

負荷がかかるほど緊張状態になり、表情やしぐさに変化があらわれます。

 

この認知的負荷による緊張をから嘘を見抜く方法で、強力なのが鼻を触るしぐさを見ることです。

このしぐさは、緊張と生理学的な関係があるのです。

 

ある研究で、緊張すると人は鼻がかゆくなるという報告がなされています。

緊張すると鼻の周りに血液が集まり、かゆくなるというのです。

つまり、鼻を触る人=緊張している人だということです。

面白いですよね。

 

その緊張の理由が嘘なのか別の理由なのかは分かりません。

ただ嘘のサインである可能性は十分にあるわけです。

 

しぐさを見抜くために重要な頻度とタイミング

しぐさを見抜くために重要なのは、頻度とタイミングです。

 

「どれくらいの頻度で鼻を触っているか?」

これを知ることで単なるクセかどうか見分けることができます。

何もない時も常に触っているようなら、単なるクセの可能性が高いです。

 

「どのタイミングで鼻を触ったか?」

会話であれば「どの話や言葉の時に鼻を触るしぐさが出たのか?」

これに着目すると嘘をついた場面がよくわかります。

 

しぐさが出る頻度とタイミングを見極め、嘘かどうかを見抜きましょう。

 

最後に

人は社会的動物です。

相手のことを気遣うが故に、嘘をつくこともたくさんあります。

 

例えば、「今日の髪型似合ってる?」と聞かれて、「似合っていない」と答えると相手は傷つきます。

だから私たちは似合っていないと思っても「似合ってるよ」と嘘をつきます。

 

このように必要な生きていく上で必要な嘘もあります。

見破ると相手を傷つけてしまう嘘もあります。

 

しぐさ心理学や嘘を見破る技術を学ぶことは生きる上で有用ですが、ぜひ倫理的なことも考慮して学んでください!

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