この記事では科学的にポジティブになる方法を紹介します。

こじつけではポジティブになれない

最近、私たちはポジティブシンキングという言葉を至る所で耳にします。

よくある例えとして、

次のようなものがあります。

コップに水が半分入っています。

「半分しかない」と考えるか「まだ半分ある」と考えるかはあなた次第!

「まだ半分もある」と考えよう。

どうですか?

こんな風に考えることができますか?

例えば、これをお金に置き換えてみましょう。

あなたは年収200万で、

周りの人たちは800万だと仮定します。

その時、「200万もあるからポジティブに考えよう!」と声をかけられたらどうでしょうか?

ポジティブシンキングどころかこんなことを言われたら腹が立ちますよね?

実はこのような無理矢理な納得をしようとしても無理です。

なぜなら、少ないものは少ないからです。

ないものはないと内心で、私たちはしっかり知っているからです。

そもそも人の脳には扁桃体という部位があって、周りと自分が平等であるか常に監視しています。

そして、平等じゃないと認識すると警報を鳴らし、私たちを感情的にさせます。

これが行き過ぎると様々な心の病にかかる可能性が出てくるのです。

つまり、先ほど紹介した「まだ半分もある」というようなこじつけでは脳が納得しないのです。

このような古くさいポジティブシンキングでは人はポジティブになれないのです。

ポジティブ心理学とは?

脳の性質に沿った正しいアプローチでないと中々ポジティブにはなれないのです。

とはいえ、逆に言えば脳の性質に合った正しい方法ならポジティブにはなれます。

近年、アメリカを中心に「ポジティブ心理学」という心理学の分野が出てきました。

これはその名の通り、人間が幸福になるための心理学です。

創始者は「学習性無気力」という現象を発見したセリグマン教授です。

簡単にいうと「学習性無気力」とは、「自分はなにをやっても無駄」ということを学習してしまった状態のことです。

多くの自殺願望者やうつ病患者は「学習性無気力」を経験しています。

ポジティブ心理学が発足した背景には、心理学が悪い問題ばかりにフォーカスしてきたということがあります。

元々心理学や精神医学は、心の病に苦しむ人など精神になんらかの故障をきたしている人たちのための研究が盛んに行われてきました。

しかし、たとえこれらが成果を上げたとしてもマイナスをプラスマイナスゼロにできるだけです。

そんな中、「人の心をプラスに持っていこうよ」という動きが出てきます。

これがポジティブ心理学発足のきっかけとなりました。

ポジティブ心理学の応用3選

では、具体的にどのようなポジティブになる方法があるか紹介します。

表情から感情を意図的につくる

・いいとこ探しで認知修正

・解釈を変えるリフレーミング

今日紹介するのは上記の3つです。

もちろん他にも色々ありますが、簡単かつ効果の高いこの3つを選びました。

表情から感情をつくる

まず「表情から感情を意図的につくる」から説明していきましょう。

私たちは悲しい時に涙が出ます。

しかし、これは反対で「涙が出る」から悲しいのです。 

「え、どういうこと?」

と思いますよね。

実は、私たちは表情をつくり、

その後感情を出しているケースがあるのです。

もちろん悲しい気持ちだと泣いてしまうのですが、その逆もしかりというわけです。

これは表情分析学という人の表情を筋肉の動きから読み解く学問でも証明されていることです。

他にも笑顔をわざとつくっているとだんだん嬉しくなってくるという現象があります。

つまり、表情→感情という順番になることがあるのです。

わざと口角を上げて生活することで嬉しい気持ちを自然に持ちながら生活できるわけです。

これができると便利です。

いつでも幸せな気持ちを引き出すことができるからです。

実際、モデルさんなんかはわざと口角を上げて生活している人が多いようです。

モデルさんは口角を上げることで、顔のたるみをつくらないようにと考えているかもしれませんが、口角をあげることには自然にポジティブになれるというオマケもついているわけです。

自分はネガティブだと感じている人はぜひこの方法を使ってみてください。ポジティブになろうなんて考える必要がなく、ネガティブに囚われているなと感じたら口角をあげるだけでいいのです。

それだけであとは脳が勝手に自分をポジティブな方へ持って行ってくれます。こんな楽で効果的な方法論はありません。

誰でもできて科学的なお墨付きもある一押しの方法論です。

本当の「いいこと探し」とは?

次にいいことを探すということについてです。

私たちの脳は意識したことしか見えないという 性質があります。これをRASと言います。

RASとは情報選別システムです。

例えば、赤を意識すると身の回りにたくさんの赤色があることに気づくはずです。

また、妻が妊娠すると旦那さんは急に町中に妊婦さんがいることに気づきます。

これがRAS(ラス)の機能です。RASは入力された情報を集める脳の機能で、脳科学的にいうと毛様体賦活系という部位です。

とにかくRASは入力された情報を集める脳の機能だと思ってください。

ということはRASに「いいこと 」を入力するといいことしか見えなくなります。

RASにいいことを入力できれば脳が働いてポジティブになるのです。このことからポジティブな人は「いいことはないか?」と常に探している人だとも言えます。

そして、脳には神経回路を使えば使うほど強化されるという性質があります。

だから、いいことを見つけようと努力すればするほど加速的にいいことを見つけやすくなります。いいことを見つけようとする回路が強化されるからです。

そしてもう一つ。脳は変化します。脳は日々変化します。これは脳の可塑性と呼ばれます。可塑性とは「変化可能である」という意味です。

そのため、「いいこと探し」を続けているとすんなりと見つけれるようになっていくし、脳自体がポジティブなことを見つける脳へと変化していくということです。

恐るべしポジティブ心理学!ですね。

では、いいこと探しをするためのコツをお伝えしましょう。

いいこと探しのコツは朝起きた時「今日はいい日だ」と何の根拠がなくてもつぶやいてみることです。

これは自己充足的予言という心理作用の一つで、宣言しようとしたことを達成しようとする心の働きです。

自己充足的予言は占い師が使うテクニックでもあります。占い師はよく「数カ月以内に運命の人に出会うでしょう。」というようなことを言いますが、このように言われると人は自分から予言された人を探してしまいます。これもまたRASの機能です。

だからこそ、朝、この自己充足的予言を行うとその日1日はいいことしか見えなくなります。「いいことが起こる」という言葉が入力されて、RASが働くからです。

・【占いを暴け】コールドリーディング・バーナムステイトメント解説

解釈を変えるリフレーミング

さて、最後にリフレーミングについて説明しましょう。

リフレーミングとは解釈を変える心理技術です。

これはNLPという心理学の派生分野の技術の1つです。NLPはジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーという人が創設した心理学の分野の一つです。

NLPは催眠の大家ミルトン・エリクソンの技術を体系立てて確立された分野です。日本でも心理学に興味を持つ多くの人がNLPを学んでいます。

リフレーミングはこのNLPの技術の一つです。先ほど書いた通り、リフレーミングとは解釈を変える技術です。

「コップにまだ水が半分ある」というこじつけ的な解釈でもリフレーミングです。「コップに水が半分しかなくて嫌だ」→「コップに水が半分もあって嬉しい」というように解釈を変えているからです。

これでもリフレーミングといえるのですが、最初に書いた通り、脳は「こじつけは受け入れない」という性質があります。

だから、これでは不十分なのです。上手くリフレーミングを使うためには「適切な解釈を加える」ということが重要です。つまり、すんなり納得できる解釈に変えるというのがリフレーミングを使う上での最大のコツです。

適当にこじつけ的に解釈を変えるのは本当のリフレーミングとは言えません。解釈を変えて、かつそれがすんなり納得できるということがリフレーミングの実践において不可欠なことなのです。

例えば、コップの例であれば、納得できる考え方とは「水があってもなくてもどっちでもいいじゃん」という考え方です。

別にコップさえあれば、水を集めにいってもいいですし、恵んでもらってもいいわけです。

とりあえず「器があるんだからラッキーじゃん」と解釈を変えれば違和感なくすんなり納得できるはずです。

もう少し具体的にリフレーミングのやり方を説明しましょう。まず、嫌だという感情が浮かんだら、「なぜ自分は嫌だとかんじているのか?」と自分に問いかけます。必ず何か理由があるからです。

その嫌だと感じた理由を特定したら、「違う考え方はあるか?」と自分に問いかけます。ここが難しいところなのですが、コツは自分が尊敬する人を思い浮かべて、その人ならどう考えるんだろう?と考えると上手く解釈を変化させることができます。

そして、最後にその自分がリフレーミングによって新たに作った解釈を、意図的に使うということが必要です。

新しい解釈を作りリフレーミングをしたとしても、必ず最初の嫌な感情を引き起こす考え方が戻ってきます。

この時に意識して、新しい解釈を自分の中で推すということが必要です。これを続けていると、徐々に最初の解釈よりも新しい解釈が勝つようになってきます。

これがリフレーミングのコツです。納得感さえ得られるなら解釈はどのように変えても大丈夫です。自分が都合のいいように解釈すればよいのです。

実は人生の見方というのは、その人の解釈の仕方だと言えます。

私たちが苦しいと思っている出来事もある人から見ると楽しいことである可能性があります。なので、結局は解釈の問題です。

そして、どう解釈するかは全て私たち自身に委ねられています。他人が解釈するわけではありません。

解釈は自己責任なのです。

なので、嫌な気持ちを感じるのは全て自分がそのように解釈したからです。

こういうと「いや違う!自分はひどい出来事にあったんだ!」という反論が来そうですが、世の中にはひどい出来事を糧にして成功している人はいくらでもいます。

・自分の感情は自分で決めている

このことを事実として認識し、コントロールしていけばかなり嫌な気持ちは軽減されます。

そのための方法論がリフレーミングなわけです。リフレーミングはNLPの中でも人生に本当に役立つ一つの技術です。ぜひ体感してみてください。

・【リフレーミング】NLPで解釈を変え、ビリーフを正常化する方法

以上、ポジティブになる方法3選でした!