権威性の恐怖。偉い人=正しいと思い込んでしまう人間の心理バイアス

人の心に潜む心理バイアス。今回は権威性について書こうと思う。

権威性とは?

権威性とは心理学で、権威がある人の言うことは正しいと自動的に思い込んでしまう人間の心理バイアスのこと。バイアスとは心の偏りのこと。心の癖って言ったらわかりやすいかな。

なぜこの話をするのかと言うと、このブログは実はセラピスト養成のために書いているから。心理の仕事をしたい人、あるいは心理を実用したい人が知っておくべき知識をできるだけ提供したいと思っている。そう言う人にとってバイアスの話は避けられない。だからこの話をする。

バイアスは220以上見つかっている。その中でも強烈なものは6つ見つかっていて、権威性、社会的証明、返報性、好意、希少性、一貫性がある。これらは強烈なバイアスで人が抗えないもの。ちなみに今まで2つ書いているので、興味がある人は見て欲しい。

・返報性の法則の恐怖。カルトにはまらないために。
・日常に働く社会的証明の原理。みんながしているから正しいとは限らない。

今日は3つ目の権威性について書こうと思う。はじめに書いた通り、権威性とは「偉い人の言葉=正しい」と認識してしまう私たちのバイアスのことである。気をつけて欲しいのはバイアスが自動反応であるということ。

自動反応ということは、知らなければ勝手にそのように反応してしまうということ。この怖さを理解しておいて欲しい。そのために権威性について少し事例を挙げたいと思う。

権威性の事例

実際に海外で起きた事例を挙げる。飛行機事故の話。ある国の飛行機操縦士はとても有名な人だった。航空業界では誰もが認める優秀なパイロットで、副操縦士は彼と一緒にフライトできることを非常に誇りに思っていた。

副操縦士は喜んでその操縦士とフライトに出た。目的地に上空に着き、航空機は着陸態勢に入った。着陸態勢に入った時、操縦士は車輪を出す指示をしたのだが、副操縦士は操縦士が車輪を引っ込めろと言ったと思い込んで。その航空機は大事故を起こした。

この事故は副操縦士が自己判断能力を失っていたことにより起きた。普通に考えて、着陸時には車輪を出すのは当たり前。しかし、操縦士は副操縦士に対して権威性を持っていたから盲目的に従ってしまった。これが権威性の怖さ。権威性が怖いのは自己判断能力を奪われるから。権威がある人の言っていることは正しいと思い込んでしまう。

これは社会的証明の記事でも書いたんだけど、権威性に対抗するためには権威性があるという認識を持っておく必要がある。自動反応はその存在を知っていれば、巻き込まれずに済む。「認識しておく」。バイアスに対抗するためにはこのことを理解しておいて欲しい。

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